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子供の事故を防ぎましょう

 乳幼児の死亡原因の多くは不慮の事故によるものです。事故は防げるものですので、できるだけ注意して事故にあわないようにしましょう。今回はどういう事故が多いか、どういう注意をしたらいいかのお話です。起こった後の処置の仕方はかかりつけ医にご相談ください。

 代表的な事故としては(1)高いところからの落下、(2)やけど、(3)溺水、(4)食べてはいけない物を食べてしまう誤飲、(5)交通事故、(6)気管に小さい物が詰まる誤嚥などがあります。まず(1)について、特に頭を打つと直後には特別な症状がないものの、しばらくして重篤な症状を出すことがあり、注意が必要です。子供の成長発育は目覚しいもので突然にはいはいして移動したり、立ち上がったりし始めます。ベビーベッドに寝かせていたら起きて棚を乗り越えて床に落ちてしまったという事故もよくあります。子どもの行動は注意してみておくことが必要です。(2)子どもは熱いものがどれかなどわかりませんので、興味があれば体を伸ばして何にでも手を伸ばしたり、手を入れてきます。食卓の上に置いていたお汁やコーヒーが入った容器をひっくりかえしてやけどをしてしまうことも多くあります。熱いものは手の届くところに置かないようにしてください。(3)家庭内の水でおぼれる事故は浴槽で起こります。浴槽の水は、入浴が終わればできるだけためないようにしてください。大きさからいうと写真のフィルムが容器の大きさに入る物は飲み込んでしまうと考えてください。誤飲で一番多いのはタバコです。タバコは肺がんなどのガンの発生の頻度を増やし、動脈硬化による高血圧、心筋梗塞などの生活習慣病の憎悪因子です。まだまだ喫煙される方が多い状況ですが、絶対にすわないほうがいいので、現在喫煙されている方も是非禁煙しましょう。もし喫煙されるなら子どもさんのいるところではタバコを吸わないようにし、タバコの吸殻を子どもさんの手の届くところに置かないようにしてください。(5)車に乗っていての交通事故によつ重症化を防ぐためにはチャイルドシートに座らせることが一番ですのでどうぞ徹底してください。

( 石川 純一  )