東温市医師会

ホーム > ドクターの健康百科 > ほんとは、よくわからない家庭の医学

ほんとは、よくわからない家庭の医学

 最近は、テレビ、新聞などで、医療関係のドラマ、ドキュメントをよく目にします。ほんとうは怖い家庭の医学と言うテレビ番組がありますが、あの番組の内容は、ちょっとした体の症状を放っておくと最後には死亡してしまいますよ。と言う、極端な内容になっています。確かにそういう事になるケースもあります。しかしながら、番組の中に出てくる症状がひとつでもあれば、その病気になるということを言っているのではありません。一つの症状が時にはとんでもない病気になりますよ。と言っているのです。

 一つの病気には、その病気にしかない症状と他の病気でも診られる症状とが、存在します。あの、テレビの中では、とことん悪くなった状況を放送しているのと、本人が最後まで病院に行かなかったことが、かさなってああいう状況になった事を示しています。ですから、同じ症状だからといって、心配したり不安になったりせず、医療機関を受診して診察を受けてください。中には緊急を要する場合もありますが、意外に何でもなく、ああ、よかった。と思うことのほうが多いのです。ただ、診察をうけるときには、自分が気になる症状は、全て話してください。それによって医師は、検査をしたり、他科受診を指示したりするのです。また、受診の際には、自分の症状を箇条書きにして受診するのがいいかもしれません。ただ、気になるのは診察料も問題かとおもいますが、ほとんどの方が3割負担で済む医療機関の受診は1万円かかる診察料も3千円ですむのですからもっと気軽に利用されてみたらとおもいます。一生付き合っていく自分の体ですから、それほどの高額ではないとおもいます。「もしかしたら」と悩まず、まず医師にご相談されてみてください。きっと、解決へのいいアドバイスが受けられるはずです。では、皆さん、お体にお気をつけてお過ごしください。

( 藤本 明彦 )