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Tabacco-free film 禁煙は愛です

 車の通勤の際、対向車や後続の車の中で困ったものだと感じる光景を見ます。それは子どもを乗せているのに運転席でタバコを吸う親の姿です。我が子を虐待しているのに気付いてほしいものです。

 若者がタバコに手を染めるのは、好奇心や大人ぶりたいという気持ちからでしょうが、その背景にタバコを吸うのがかっこいいというイメージがあると思います。これまでタバコの良いイメージが植え付けられてきました。タバコ社会のCMはさわやかでクールですし、TVや映画ではタフな主人公がことを成し隊げた後でタバコを一服する、美しい女性が優雅にタバコを吸うなどの場面が出てきます。

 タバコが当たり前のように映像に出てくるのは作り手の人たちに喫煙者が多いからではないでしょうか。漫画家の99.9%は喫煙者だそうです。きっと映画やTV、音楽の世界もそうなのでしょう。

 しかし、世間では禁煙が当たり前ではなくなっています。作り手の人たちには禁煙してもらい、映像からタバコを消してほしいです。もしくは視聴者がタバコに対して本来ネガティブなイメージを持つように情けなく哀れな姿として禁煙シーンを映し出してほしいと思います。

 高校野球が好きな方は甲子園球場のスコアボードに、ハート型の禁煙マークが映し出されているのを見た記憶があるでしょう。禁煙は愛です。禁煙を勧めるのは喫煙者に対する愛、禁煙するのは自分への愛であるとともにに、家族や周りの人たちへの愛、そして社会への愛であります。禁煙は決して楽ではありませんが、愛の力で禁煙に挑みましょう。

 私たち医療機関もニコチンパッチなどで禁煙のお手伝い(ニコチン依存症の治療)ができます。是非が相談ください。

( 高原 完祐 )