東温市医師会

　ちまたでは色々なダイエット法が紹介されていますが、やはり努力なしに健康的にやせることは無理です。運動によるダイエットが最も健康的でしょう。

　また、適度な運動は糖尿病・高血圧・高脂血症などの成人病をはじめ、骨粗鬆症・関節痛・腰痛・癌など、あらゆる病気に対して発病率を下げる効果があると言われています。適度な運動とは1日30分以上で、2日に1回は運動する必要があります。また、1度に30分続けて運動することができない人は、「10分の運動を1日3回」などと分けて運動しても構いません。

　腰痛や股・膝・足首などの関節痛のある方は、運動がかえって症状を増強してしまうことがあります。散歩（階段や坂道は避ける）・水中歩行・自転車（道路を走ることが危険であればエアロバイク）など、自分に合った無理のない運動を行ない、心配なら気軽に主治医に相談してください。また、転倒などによる怪我には十分注意しましょう。

　さて、運動を始めてもダイエットの効果はすぐに出てくるものではありません。例えば体重50kgの人が散歩を30分した場合の消費カロリーは約100Kcal。脂肪1gが約9Kcalですから、この運動を毎日続けて、1ヶ月で落とせる体重は0.33kgです。継続が大事です。

　運動を続けるためのコツとして、

• 1.ダイエット仲間を作って一緒に頑張る
• 2.記録用のカレンダーを作り、毎日の運動時間・内容、体重を記録する
• 3.お気に入りのトレーニングウエァやトレーニングシューズを買う
• 4.万歩計やストップウォッチを買って毎日の運動の歩数やタイムを計る

などが挙げられます。

　運動が生活の中の習慣になれば行動範囲・生活の範囲も広がり、運動をさせられているのではなく、進んでしたいと思えるようになるはずです。
さあ、気候のいい今のうちに、運動の癖をつけておきませんか？