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有酸素運動のすすめ

  みなさんは運動をどれくらい意識して行っているでしょうか?健康で元気に過ごすためには、生活習慣を見直し、安全で効果的な運動習慣が重要になってきます。運動は、健康な人の体力維持だけではなく、例えば心臓病患者さんに対しても、@「再発予防」、A「生命予後の改善」、B「将来の医療費の削減」等を目的に積極的に取り入れられています。特に、なるべく多くの筋肉を使った運動で、疲労物質の乳酸がたまらずに長時間持続可能な運動は「有酸素運動」と呼ばれ、ウォーキングやサイクリング、軽いエアロビクスなどが入ります。具体的には、有酸素運動を継続することにより、減量効果とともに血液中の糖質・脂肪成分の減少や血圧低下作用が期待でき、血管が柔らかくなることが報告されています。不整脈(脈の乱れ)の予防効果も認められています。次の注意点を参考に、1日合計20分以上、できれば30分以上の有酸素運動を習慣にして、健康で元気な生活を送っていきましょう!

  • 1.軽く汗ばむ程度または運動をしながら会話ができる程度が適度の運動と言われています。
  • 2.食直後の運動は避けましょう。食後は血液が胃や腸にとられます。食後1〜2時間経ってから行うのが好ましいです。
  • 3.天候・環境に注意しましょう。暑い時はペースを落とし、涼しい時間帯を選びましょう。これからは多湿にも注意が必要です。
  • 4.明るめの服(特に夕方や夜間のウォーキング時)や通気性の良い服装を着用しましょう。
  • 5.ウォーキングには適切な靴選びも重要です。特に「はきやすい靴」は「脱げやすい靴」である場合が多いので注意が必要です。
  • 6.運動前や運動中に水分を適切に摂取しましょう。気温が28度以上の中で30分以上の運動は脱水を伴いやすいので特に注意が必要
    です。心臓病患者さんで水分制限がある場合は、主治医に相談をしましょう。
(舩田   淳)